今月の写真 4月号
サラサウミウシ
撮影者 岩崎 幸恵 様
撮影地 八幡野ビーチ 水深9m
撮影日 2024年3月28日
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この日は、朝のうちは風波程度で、それほど問題ない海でした。でも、低気圧と前線の通過に伴いだんだんと荒れてきそうな予報でした。外国人の体験ダイビングのお客様もいらしていたので、無理をせずI.O.P.でのダイビングは行わずに、八幡野でのダイビングとなりました。潜ってみると透明度が思っていた以上に綺麗で、とても良いダイビングができました。しかも1本目の潜降直後に、鳥の「ウミウ」が、捕食のために水中に勢いよく潜ってきて、岩崎さんの目の前の岩の下を突いているシーンを目撃！しかも3回4回と連続で潜ってきて、最初から興奮のダイビングでした！あまりにも興奮しすぎて私は、写真を撮るのを忘れてしまいました（笑）...。その後は、砂場のホシエイ、ホシテンスyg &大人、クロイトハゼ。などを見て、最後に浅いところの大きな岩のてっぺんのイソギンチャク周辺で、イロカエルアンコウygを発見。写真を撮ってふと横を見ると、この写真のウミウシが岩場にくっついていました。岩崎さんは、2枚ほど写真を撮影して、また他の生き物を探していました。横で見ていて、本当にサラッと2枚撮影しただけだったのですが、この写真すごく綺麗ですよね〜。触覚にもエラにもバッチリピントのあった美しい1枚。岩崎さんキレイな写真をご投稿いただきありがとうございます！3月も終わりなのに、春の濁りを全く感じない冬のような透明度。それでいて、水温は17℃と温かく、寒さ知らずで潜れて本当に良かったです。流石に次回は、春の濁りがはじまっていると思いますが、今回同様のキレイなマクロ写真を期待しております。よろしくお願いいたしますま〜す！
今年は、3月の終わりになっても、春濁りが入ってきません。さらに、冬の間の水温も、例年よりも3〜4℃ほど高めで、相変わらずとてもダイビングがしやすい海となっています。その分ウミウシに関しては、例年に比べて数と種類が少し少ないような気がしますが、おそらく4月に入って例年通りの春濁りが始まると、ウミウシはもちろん、ちょっと暗い海の方が好きな生き物たちが目につくようになると思います。春の濁りは、ドキドキするので、苦手な人が多いと思います。でも、生物を観察することを考えると、いつもは見かけない生き物たちに、出会うことができるチャンスでもあります。透明度の悪さをあまり悲観しすぎず、春の海には春の海に合った、あまり動き回らないマクロな視点の生き物観察を意識してみてください。きっと透明度が悪い海なりの楽しみ方が、見えてくると思いますよ〜！
ツバメウオygad(若魚）
撮影者 金子 実 様
撮影地 伊豆海洋公園（I .O .P.) オクリダシ付近 水深5m
撮影日 2024年3月19日
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この日は、前週末に低気圧と前線の通過に伴い春の嵐だった海がやっと落ち着いて、問題なくI.O.P.に潜ることができました。1本目は、砂場でアキアナゴの群れなどを見て、2本目は1の根でヤセエビスを観察。3本目は、1.5番にアオウミガメに会いに行きました。3本のダイビング共に、写真のツバメウオがいついているオクリダシ付近の岩の壁を通過してのコースどりでした。同じ場所で何回も見ていると、ここが気に入って動きたくないことが伝わってきました。他のダイビングショップのお客さんも集まってきて、みんなで撮影していたので、少し嫌がって最初にいた場所から離れることもありました。でも、次のダイビングの時には、全く同じところに戻ってきていました。のんびり近寄れば、それほど逃げることもなく、とても撮影に協力的なとても良い子でした（笑）。とは言っても、普通の魚の形と違って縦に長いので、気をつけないと画角からヒレがはみ出して、見切れた写真になることもある被写体です。でも、最近撮影の腕がメキメキ上達している金子さんは、その辺も抜かりなく、明るくキレイな1枚を撮影してくれました。金子さん、被写体もバックもキレイな1枚をご投稿いただき、ありがとうございました！次回潜る時には、流石に春の濁りが入ってきていると思います。ワイドな写真撮影からマクロな写真撮影に心を切り替えて、次回のダイビングも楽しみましょうね。ご投稿いただきありがとうございました〜！
冬から春へと季節が変わる3月4月のお花見の頃は、春の嵐で必ず海が荒れる頃です。年によっては一週間くらいI.O.P.(伊豆海洋公園）の潜水禁止が続いたりします。今年は、そこまで長い潜水禁止が続くことはないのですが、ほぼ毎週低気圧と前線が通過して、海が荒れる回数が例年よりも多い気がします。3月の終わりには、ほぼ夏の台風と同じくらいの雨風が激しい低気圧の通過があり、大雨と土砂崩れの警報まで発令されました。春の嵐で陸上にここまでの影響が出たのは、初めてではないかと思います。海の中は、例年よりも水温が高いことで、本来死滅するはずの死滅回遊魚が死滅せず、多数の熱帯魚が越冬しそうな雰囲気ですが、毎週毎週海が荒れると、さすがに体力を消耗して弱ってしまう個体も増えそうです。４月を越え、5月を越え、6月も越えて本当に越冬できる熱帯魚は出てくるのか？今年は、春から夏に向かう伊豆の海で、死滅回遊魚の行く末を見守りながら、ダイビングをしてみましょうね！
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