ダイブドリーム
今月の写真
このコーナーは皆様の撮影した写真を発表するコーナーです!! 二コノスや一眼レフはもちろん、今人気のデジタルカメラで写したワンショットを発表!! 写真のジャンルは問いません。珍しい生物だけで無く、いつも見ている生物達でも名前を知らなかったりする事もありますよね!! 魚、エビ、カニ、イソギンチャク、ウミトサカなど脊椎動物から無脊椎動物まで。 生態行動なども面白いですよネ!! そんな海の中の生物達を少しづつ紹介して海中世界の魅力をお知らせ出来ればと思います。皆様の参加をスタッフ一同心よりお待ちしております。
☆2015年2月の写真☆
ツマニケボリ 撮影者 磯 昌裕 様
撮影地 I.O.P. 1の根 水深7m 撮影日 2015年1月7日
コメント この日は、晴れて西風と言う天気予報とは裏腹に、雲多く日差しは時々差す程度。風も北東の風、波もウネリが少し有り陸から見るとやや暗く荒い海でした。しかし波打ち際に打ち寄せる波の泡が清涼感の有る綺麗な青みがかった白だったので、潜る前から透明度は良さそうな感じでした。エントリー直後の白い泡を越えると青い海が広がっていました。ウネリが有ったので浅瀬は砂等が舞っていましたが、砂場に降りると広々とした青い海が広がっていました。上を見上げると25m付近からも水面が近く感じる程普通に見えていました。普段は見えない30m付近の枠魚礁もばっちり見えました。おそらくこの冬一番透明度の良い海で、初潜りが出来たと思います。波はいまいちでしたが、この日に潜れて皆さん幸せそうでした。クロホシイシモチの群れ、アヤニシキの群生、1の根付近のほら穴等色々な所を潜り景色を楽しんで、最後に立ち寄ったのが、1の根の付け根付近でした。小さなキバナトサカのポリプが閉じて白っぽくなっていて、誰かが触った形跡が。近寄ってみるとその幹に可愛らしい綺麗なウミウサギの仲間が着いていました。色合いが白と朱色でとっても綺麗。私が見かけた時にはもう少し離れていたのですが、磯さんが撮影する際に真っ正面からではなく、わざと低く構えて手前の貝越しに後ろの貝が写るように考えて撮影して下さったそうです。まるで2匹並んでいるかのように見えるのは、「磯さんマジック!!」今までも撮影自体上手に撮られていたのですが、画作りと言う事では、2015年に入って急激に撮影技術が向上したのではないでしょうか?!私思うにEyefiの効果じゃないでしょうか。磯さんは、デジカメのメディアにEyefi(撮影後ハウジングに入っていても、登録したPC、スマホ、タブレット端末に近づくだけで自動的に撮影データが転送される画期的な物です。)を使っているので、休憩時間中にスマホでどんな写真が撮れたかすぐに見る事が出来るんです。それをみて、午後の撮影に備える為、上手くいかなかった部分の修正が早いし、その日のうちに撮り直す事も簡単な状況になっています。良いカメラを使うと写真は綺麗に撮れる!と言うのも正しいですが、これからは、撮影した写真をすぐにチェックして次の撮影に生かすと言う事も画作りにとっては必要かもしれませんね。良いカメラを手に入れたら、次は再生アイテムとEyefiを準備して更なる撮影技術の向上を目指すのも有りかもしれませんぞ〜。磯さんどんどん先行く便利な道具を駆使して、更なる技術向上期待しております。新年最初の初潜りの際の映像ご投稿頂き誠に有り難うございました。今後も綺麗な写真のご投稿期待しておりますので宜しくお願い致しま〜す!
ピカチュウ(ウデフリツノザヤウミウシ)撮影者 樫村 美和子 様
撮影地 I.O.P. 1の根 洞穴付近 水深26m 撮影日 2015年1月4日
コメント この写真も、今年最初の初潜りの際の映像です。この日は、とても天気良く、波も穏やかで絶好のダイビング日和でした。また、お正月休みがひと段落する頃と言う事で、ダイバーも少なくのんびり撮影する事が出来ました。この時は、敢えてピカチュー狙いで1の根とその隣の洞穴を目指してのダイビングでした。結構動くので、見れるかどうかは運次第なのですが、この時はバッチリ見る事が出来ました。新年最初のダイビングが穏やかで被写体にも恵まれ幸先の良いスタート。今年は、良いダイビングに恵まれそうな予感がしますね〜。それにしても、樫村さんの撮影は、カメラは、記録写真用。分からない物を見つけて誰もいなかったときの証拠写真用で、「あまり撮らないから」とおっしゃっていたのですが、その割りには、今回のこの写真を拝見した所、周りの環境も写し込んだ明るくて凄く良い写真ですぞ〜。樫村さんは、きっと先天的に画作りの才能が有るのだと思います!だから記録用だけでなく、良い被写体いたらどんどん撮影して下さい。このコーナーでもっともっと樫村さんの撮影した写真紹介したいと思いますので!! 先ずは、2015年の初潜りと初のご投稿有り難うございました〜!
レンテンヤッコ 撮影者 HAGI 様
撮影地 I.O.P. 2の根 水深15m 撮影日 2015年1月9日
コメント 今回は、二枚の写真をご紹介です。この時は、今年の初潜りと言う事で、砂場、1の根と潜り最後は、イイジマフクロウニをゼブラガニが刈り取った刈り取り跡と、ムチカラマツ等に付くエビを探しに行こう!ということで、3本目に、2の根まで足を伸ばしました。しかし、残念ながら本命の二種類は全く探し当てることが出来ず、ガイドの私としては全く持って面目無いダイビングとなってしまいました。しかし、冬の綺麗な透明度のお陰で、地形&ソフトコーラル&群れが素晴らしく、いつにも増して最高の景色の2の根に救われたダイビングでした。私は、15:00のエキジットに向けてスイスイと進んでいたのですが、振り返った時に、たびたび、HAGIさんが立ち止まって何やら岩の隙間等を撮影されて、やや間隔を空けてから追いかけて下さっている姿が見えていました。丁度その時撮影してくれていたのがこのレンテンヤッコ。とにもかくにもその色彩が和の美しさを兼ね備えていて、被写体としてとっても綺麗な魚です。ただ逃げ足早くなかなか綺麗に撮れないのですが、この日は冷たい水温とこの個体の性格のお陰でかなりしっかり撮影出来たようです。今回は、真横の1枚と、真っ正面の1枚の合わせ技でご投稿頂きました。皆さんも、色そして柄楽しんで下さいね〜。それにしても左の写真、お口だけ隠す辺りがこの魚のシャイな性格が出てますね〜。私は未だにこんなに綺麗に撮れた試しが有りません。いつか全身バッチリのベストショット撮りたい物ですね〜。HAGIさん鮮やかな体色美しい1枚ご投稿頂き有難うございました。昨年末新しいカメラに変えたばかりの時には、以前までのカメラとの焦点距離や画角の違いに戸惑ってらっしゃいましたが、今回のダイビングでかなりその辺も修正されたようですね〜。格段にピントの合った写真が多くなったと思いました。この調子だと今年の写真は、思い通りに近い写真が撮れるようになって行きそうな予感ですね!今から私の方が楽しみになって来ております。今年も引き続き良い写真をお待ちしております。何卒宜しくお願い致しま〜す!!
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写真のコメントの参考文献は日本産魚類大図鑑(東海大学出版会)、日本産魚類生態大図鑑(東海大学出版会)、日本産魚類検索(東海大学出版会)、IOP DIVING NEWS(伊豆海洋アカデミー)、日本の海水魚(山と渓谷社)、海洋生物(東海大学出版会)、相模湾産後鰓類(岩波書店)、海辺の生き物(山と渓谷社)、ウミウシガイドブック沖縄ケラマ編/伊豆半島編(TBSブリタニカ)などを参考にしております。